「葉っぱ」と聞くとみなさんは,何を連想するでしょうか。美しく紅葉するモミジ,小さくてかわいらしい四つ葉のクローバー,サラダの中に入っているレタスやキャベツ,焼き芋をつくるために掃き集めた大量の落ち葉など連想するものはさまざまです。葉っぱはどこにでもある身近な存在なのです。
私たちの身の回りにはたくさんの種類の植物があり,その数だけ葉っぱの形状も異なります。大きい葉っぱ,小さい葉っぱ,とげのある葉っぱ,やわらかい葉っぱ,ビロード状の葉っぱ,においのある葉っぱなど本当に多種多様です。さらに四季の変化が豊かな日本では,同じ木であっても季節ごとに葉っぱの表情も大きく変化します。
本企画展では,普段は身近にありすぎてあたりまえの存在として見られがちな葉っぱに焦点を当て,そのひとつひとつの葉っぱの形や大きさ,美しさや面白い特徴などを紹介するとともに,葉っぱと生きものとの関係,人との関わりなど葉っぱから得られる恩恵についても考えてみたいと思います。
この機会にじっくりと葉っぱと向き合ってみませんか。