常設展示
シンボル展示
エントランスを過ぎると、そこには松花江マンモスとヌオエロサウルスが皆さんをお迎えします。これらは、中国の内蒙古自治区から産出した骨格化石のレプリカで、姉妹館となっている内蒙古自治区博物館(現:内蒙古博物院)との友好の証として展示しています。
松花江マンモスは、茨城県自然博物館のシンボルマークに「過去」の象徴として組み込まれています。
さらに、1960年に茨城大学構内に植えられたメタセコイア(推定樹齢43年)の標本も展示しています。
総合展示
第1展示室「進化する宇宙」
宇宙にはいろいろな「不思議」がつまっている!!
太陽系にはどんな天体があるのでしょう。隕石にはどんな秘密があるのでしょう。
この展示室では、さまざまな銀河や太陽、太陽系の惑星などの特徴について紹介しています。宇宙船に乗っている雰囲気を味わいながら、火星と金星の地形や大気・温度などを探査しましょう。
さまざまな隕石標本を展示しています。隕石は、地球外の物質を知る上でも、また太陽系誕生の謎を探る上でも貴重な資料です。隕石の秘密を探ってみましょう。
主な展示 | 火星と金星の素顔、さまざまな隕石、太陽と地球・月・金星 |
---|
第2展示室「地球の生いたち」
46億年の旅は驚きの連続 -地球の誕生から生物の進化をたどる-
この展示室では、地球をつくっているさまざまな岩石や鉱物、化石などをとおして、地球の生いたちについて紹介しています。
岩石は長い年月をかけて、細かく砕かれ、水や風に運ばれ、やがて海などに堆積して地層をつくります。地層はまるで本のページのように、地球の過去についての情報を記録しています。
また、さまざまな時代の地層から見つかる化石は、大昔の生命について教えてくれます。約38億年前に生命が誕生してから、先カンブリア時代、古生代、中生代、新生代と時代が変わるにつれて、生命がどのように進化していったのか、さまざまな化石をとおして見ていきましょう。
主な展示 | 鉱物のできるところ、サーベルタイガー、恐竜たちの生活(ジオラマ)(平成29年3月リニューアル) |
---|
第3展示室自然のしくみ
鳥や虫や魚になって自然を見てみよう
地球上では、動物、植物、微生物など多種多様な生きものが、大気、土、水などの環境の中でくらしています。また、それらの生きものは太陽エネルギーを源とし、自然の中で食べたり、食べられたりして互いに関わり合いながら、ひとつのまとまった生態系をつくっています。このコーナーでは、世界のさまざまな生きもののほか、森林、湖沼、海などの環境にくらす生きもののようすを資料、ジオラマ、生体などで分かりやすく紹介しています。
主な展示 | 地球上の多種多様な生きもの、シーラカンスの謎、土の中の生き物(100倍ジオラマ)、森林の生態系(ジオラマ)、河川・湖沼・海の生態系(水槽、ジオラマ)」 |
---|
第4展示室「生命のしくみ」
神秘にあふれた生命のメカニズム
この展示室では、標本や模型、映像などにより、生きものたちのからだのつくりや動植物の繁殖・ふえ方を紹介しています。骨格標本や美しい昆虫標本を間近で観察しながら、からだのつくりの違いを見比べたり、さまざまなかたちをした種子の標本や模型から、種子が広がるしくみの巧みさを知ったりできます。自然の中で生きものが太古から引き継いできた神秘的なメカニズムにふれて、命の不思議さについて考えてみましょう!
主な展示 | 昆虫たちの多様性、種子が広がるしくみ、生きもののからだのしくみ |
---|
第5展示室「人間と環境」
今の地球、これからの地球 -人間と地球環境のかかわりは?-
すべての動植物にとって、たった一つしかない地球。しかし、人間の活動などによって環境が変化し、その生存を脅かされている多くの生きものがいます。この展示室では、私たちの住む茨城県の自然環境や生きものの多様性、絶滅した動物、絶滅しそうな動物について知ることができます。また、環境を改善する取り組みについても学ぶことができます。人間の活動が自然界にもたらす影響と、これからの地球のことについて考えてみましょう。
主な展示 | 絶滅危惧動物、茨城の自然環境、レッドデータブック |
---|
部門展示
植物
筑波山に生育するすべてのブナの太さと衰退度を示した立体模型や、ツクバトリカブトやホシザキユキノシタなどの茨城で最初に発見された植物、タチスミレやハナムグラ、エキサイゼリなどの茨城の湿地にみられる絶滅危惧植物を紹介する展示が見所です。他にも、茨城に生育する変形菌やコケ植物、種子植物などの分類群を生活環もあわせて紹介しています。
動物
茨城に生息している動物の進化の過程を無脊椎動物、魚類、両生類、ハチュウ類、鳥類、ほ乳類と展示してあります。また、引き出しには実物標本等を多数展示しています。他にも、茨城に生息している動物や筑波山の生きもの、外来生物などを紹介しています。
地学
茨城の大地をつくる岩石・鉱物や茨城で発見された古生代から新生代に至るまでのさまざまな化石を展示しています。なかでも2011年に常陸大宮市で発見されたステゴロフォドン(ゾウ類)の化石は、当時たいへんな話題となりました。他にも、茨城県内から産出するナウマンゾウ化石や筑波山周辺の地質と生いたちを紹介しています。