長い年月をかけて自然がつくり出した洞くつは,外界と隔絶された未知なる空間であり,人々を魅了する神秘的な世界です。不思議な形の岩,壁や天井の独特な形はどのようにしてつくられたのでしょうか。じつは,洞くつでみられるさまざまな形の鍾乳石は,地下水の一滴一滴がつくり出したものなのです。そして,鍾乳石が1cm伸びるのには数百年かかるといわれています。つまり何千年,何万年の時を経てあのような複雑で美しい造形をつくりあげたのです。まさに自然がつくった芸術です。
また,洞くつの生きものといえば,コウモリを思い浮かべますが,ほかにもたくさんの生きものが生息しています。光のない世界で生きものたちは,眼が退化したり,体が白っぽくなったり,触角や脚が長くなるなどしていきました。洞くつの生きものたちは,暗黒の閉ざされた世界に適応する形に進化しているのです。
本企画展では,洞くつのでき方やさまざまな鍾乳石,地下で暮らす生きものたちの興味深い生態,洞くつ探検の魅力などを紹介していきます。普段なかなか出会うことのない「洞くつ」という地下に広がるふしぎな世界を,この企画展で味わってみてはいかがでしょうか。
過去の企画展示
洞くつ探検 -地下に広がるふしぎな世界-
展示構成 |
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開催期間 | 2016年2月20日(土)~2016年6月12日(日) |
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開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日以降) |
主催 | ミュージアムパーク茨城県自然博物館 |
後援 | NHK水戸放送局/茨城新聞社/日本洞窟学会/ミュージアムパーク茨城県自然博物館友の会 |
記念行事 | 自然講座「石灰岩から化石をみつけよう!」 2016年3月5日(土) 自然講座「洞くつに生息する生き物たち」 2016年5月28日(土) 自然観察会「あぶくま洞・入水鍾乳洞を探検しよう!」 2016年6月5日(日) |