南極大陸は日本の約37倍の面積があり,そのほとんどが氷床で覆われています。氷原では,46億年前の太陽系誕生の情報をもつ南極隕石が多数見つかっています。また,氷の中には,100万年前の空気が閉じこめられています。南極は,まさにタイムカプセルです。そして,南極では地球温暖化の兆候やオゾンホールの形成など現在から未来に向けての全地球的な環境変化をとらえることができる場所として,さまざまな観測が行われています。
今回の企画展では,南極の知られざる素顔と南極観測の最前線について紹介し,南極からみえる地球環境についてみなさんと考えてみたいと思います。