人類は,銅や鉄,金などの有用金属に気づき,やがて鉱石からこれらを取り出す術を見出し,利用してきました。その利用の 幅は近代の工業技術の発展とともに著しく増大し,今ではほぼすべての金属が社会のあらゆるところで活躍しています。
このような有用金属を大量に含む鉱石は,国内外のさまざまな鉱山で地下資源として採掘されています。近年,これらの地 下資源が,地下で活動する灼熱のマグマや,深海底の熱水噴出孔など,地球のさまざまな営みによってつくり出されたものであ ることがわかってきました。ここでは,鉄,銅,鉛,亜鉛や金などの鉱石はどのようなものか,その生い立ちに迫ります。
ところで最近,レアメタルやレアアースという語がテレビや新聞などの報道によく登場します。これらは従来の金属にはない 特性をもつ47種類の金属の総称で,現代社会を支える存在となっています。そこで,私たちの身近な生活や最先端技術など, 幅広い分野で活躍するレアメタルやレアアースを,その特性とともに紹介します。
近年,地下資源は限りあるものとして,新たな資源開発が進められています。そのような中,私たちの身のまわりに蓄積され ている膨大な“地上資源”が注目されています。この金属資源の現状とともに,未来像についても考えていきます。
過去の企画展示
鉱 -レアメタル,レアアース,新資源を探せ-
展示構成 |
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開催期間 | 2012年10月6日(土)~2013年1月14日(月・祝) |
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開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日以降) |
主催 | ミュージアムパーク茨城県自然博物館 |
後援 | NHK水戸放送局/茨城新聞社/ミュージアムパーク茨城県自然博物館友の会 |
記念行事 | 自然観察会「鉱山跡で砂金をさがそう」(大子町) 2012年10月28日(日) 自然観察会「鉱山跡でレアメタルをさがそう」(城里町) 2013年11月11日(日) 自然講座「深海底にある鉱物資源-どんなもの?どうしてできたの?-」 2014年1月13日(日) |