日本の国土の80倍ほどもあるアフリカ大陸は,その自然環境も海岸部,砂漠,熱帯林から雪を抱く高山まで極めて多様で,ユニークな生物相がみられます。企画展では,アフリカ南部および東部のサバンナとよばれる植生帯に焦点をあてて,そこで暮らす野生生物に迫ります。サバンナは「木の育たない地域」という意味をもち,熱帯や亜熱帯地方の草原が広範囲にみられる地域です。まさに皆さんが思い浮かべる,ライオン,チータ,ゾウ,サイ,キリンといった動物が闊歩する世界です。しかし,サバンナ植生にはさまざまな形態があり,樹木が多くみられる場所や,低地だけではなく標高1,000m以上の場所もあります。
企画展ではサバンナの動植物を,豊富な標本や生体で示します。特に,すばらしい出来映えの哺乳類と鳥類剥製を一堂に集めた展示室中央のパレード展示は見応え十分です。密猟,農業被害,人身事故といった問題についても触れ,解決のための取り組みも紹介します。遠いアフリカを訪問することは簡単ではありませんが,今回の企画展を通して,アフリカの自然とそこに生活する人々に思いを馳せてみましょう。
過去の企画展示
サバンナからのメッセージ -アフリカの自然とその保全-
展示構成 |
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開催期間 | 2014年3月8日(土)~2014年6月15日(日) |
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開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日以降) |
主催 | ミュージアムパーク茨城県自然博物館 |
後援 | NHK水戸放送局/茨城新聞社/ミュージアムパーク茨城県自然博物館友の会 |
記念行事 | 記念講演会「動物写真家がとらえたアフリカ」 2014年3月8日(土) 記念観察会「動物園の中のアフリカ」 2014年3月23日(日) 記念講座「サバンナ・ザンビア丸かじり」 2014年4月29日(火・祝) |