私たちにとって、とても身近な存在であるエビとカニ。磯遊びの中で、あるいは食卓や民話の中で、誰もが一度はお目にかかったことがあるでしょう。そんなエビとカニは節足動物の中の「甲殻類」というグループに属しています。現在,甲殻類は微小なミジンコのなかまから、大型のエビやカニのなかまに至るまで、5万種以上が知られ、水中のあらゆる環境で大繁栄を遂げています。また、水中だけにとどまらず、ダンゴムシのように陸上まで進出している種類もいます。
今回の企画展では、エビやカニを中心に、様々な環境に適応した甲殻類の多様な姿にスポットを当て、甲殻類の分類から生態、さらに県内に生息するエビ・カニ類、人との関わりなどを紹介します。
特に、最初のコーナーでは、世界最大の甲殻類であるタカアシガニが生きたまま展示され、採集から展示に至るプロセスをビデオやパネルで紹介します。また、「多様な生息環境」や「環境への適応」のコーナーでは、深海から高山まで、地球上の様々な環境で工夫をしながら生活する甲殻類の姿をジオラマやシンボルツリーを通して、知っていただけるのではないでしょうか。このような身近な生き物たちを通して、自然を再認識し、生物の多様性を保つとはどういうことなのかをいっしょに考えてみませんか。
過去の企画展示
蟹の泡吹きエビのつぶやき…その多様性を探る…
展示構成 |
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開催期間 | 2000年7月8日(土)~2000年10月1日(日) |
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開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日以降) |
主催 | ミュージアムパーク茨城県自然博物館 |
後援 | アクアワールド茨城県大洗水族館/ミュージアムパーク茨城県自然博物館友の会 |
記念行事 | 記念シンポジウム「甲殻類の多様性を探る」 2000年7月16日(日) ミュージアムコンサート「スケルトンとプランクトン~中生代から現代へ~」 2000年7月16日(日) 記念講座「'ざりがに'から学ぼう身近な自然」 2000年8月6日(日) |