現在、動物界においては、陸上ではゾウ類、水中ではクジラ類が最大の動物として知られています。 いずれも恐竜絶滅後、新生代の陸上に出現し、発展したグループです。
ゾウ類が初めて現れたのは、今から6,000万年以上前のアフリカです。 その姿は、今からは想像できないものでした。ゾウ類は、その後の何千万年もの間に体の大きさ、 頭や鼻の形、四肢等が大きく変化し、動物園で人気者となっている、鼻の長い、大きなゾウの姿になりました。
クジラ類は陸上に生息していたほ乳類が、えさが豊富にある水中に生活の場を求めたものです。 そして、何千万年もの間に、水中での生活に適応するため体の形は流線型に変わり、 呼吸法、食性、コミュニケーションの方法など陸のほ乳類には見られない特性を獲得しました。
今回の企画展では、巨大ほ乳類のゾウ類とクジラ類の手足の構造、鼻、耳や皮膚、食物のとり方、 繁殖・出産・寿命、コミュニケーションなどの共通性やちがいについて比較していきます。
ゾウ類のコーナーでは、日本固有のゾウ類であるアケボノゾウや旧石器時代の日本人が 狩りの対象としたナウマンゾウのジオラマ、頭骨や臼歯でたどるゾウ類の進化、 古墳時代の日本各地から出土する三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう) にレリーフされたゾウや江戸時代に日本に渡ってきたアジアゾウ、日本人に親しまれたゾウを紹介します。 また、日本の動物園のゾウたちでは、ゾウの大きさを様々なグッズで体験したり、 日本の動物園にいるゾウの系統を知ることができます。
過去の企画展示
ビッグ・デュオ-象と鯨の奏でる世界-
展示構成 |
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開催期間 | 1999年4月24日(土)~1999年8月29日(日) |
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開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
休館日 | 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日以降) |
主催 | ミュージアムパーク茨城県自然博物館 |
記念行事 | 「デュオ・コンサートの夕べ」 1999年6月26日(土) 企画展記念講座「アフリカゾウの世界」 1999年6月6日(日) 企画展記念講座「巨大動物発掘の現場から」 1999年8月1日(日) 企画展記念講座「"ゾウ"の鼻はなぜ長い」 1999年8月7日(土) |